シネマキューブ

卓球を題材にした珍しい漫画「ピンポン」を実写で映画化。卓球をこよなく愛し、勝つことに絶対的な自信を持ちながら天真爛漫で気分屋のペコと、“卓球は暇つぶし”と公言するクールなスマイル。幼馴染み二人の物語を宮藤官九郎が見事に脚本している。


ピンポン


監督 曽利文彦
キャスト 窪塚洋介 ARATA サム・リー 中村獅童 大倉孝二 松尾スズキ 夏木マリ 竹中直人

映画レビュー評価:10点

邦画で満点を付けることはそうそうない私ですが、この「ピンポン」には付けさせてもらいました。原作は松本大洋の漫画です、大ファンなだけに見る目も厳しくなりますが見事に期待に応えてくれた仕上がりでしたね。

この作品で出世した俳優さんは多く、中村獅童や大倉孝二、キャプテン大田役の荒川良々はツボに入りまくりでとても印象に残っています。さて主役ペコを演じる窪塚洋介、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いで今で言えばオダギリジョーとかになるでしょう。彼は後に飛び降り自殺騒動を起すのですが、劇中のシーンはもしかしたら影響しているのかもしれませんね。

少し話は逸れましたが、個人的にはペコよりもスマイルの方が好き。映画の方でもARATAは良かった、今活躍していないのがとても不思議。そして脚本に宮藤官九郎なのですが、この人色んな事やりたがりますが一番才能あるのはやっぱり脚本だと思いますね。原作は少し暗いイメージがあるのですが、映画の方ではポップで軽妙な演出にクドカンらしさが吹き込まれて娯楽性が増しています。

supercar,boomboomsatellitesと音楽も素晴らしく、テンポの良さにマッチしている。卓球をこれだけドラマチックに見せる漫画も映画もこの先出てこないと思う。そしてこの映画制作に関わる全ての人が、松本大洋ファンなんだろうなと感じる点は羨ましくもある。

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